ビットコインと1970年代のゴールドの価格推移を比較
ビットコインは、供給量の上限が決まっていることからデジタル版ゴールドと呼ばれていますが、そのゴールド(金)は過去にどのような値動きをしていたのか? 気になりましたので調べてみたところ、非常に興味深い期間がありました。
それは、10年近い上昇トレンドを形成した1971年8月から1980年1月です。当時の経済状況を調べてみたところ、現在の経済状況と非常に似ていたのです。それでは、順番に説明していきます。
ドルと金の交換を停止
1971年8月15日、アメリカのリチャード・ニクソン大統領が、ドルと金の交換を一時停止することを発表しました。この「ニクソン・ショック」により、以降の金価格は市場の需給に基づいて決定されるようになりました。
オイルショックと地政学的リスクの高まり
1973年の第1次オイルショックと1979年の第2次オイルショックは、世界的なインフレーション(物価上昇)を引き起こしました。特に日本では、1973年10月の第4次中東戦争をきっかけに第1次オイルショックが発生し、消費者物価指数が前年比23%上昇するなど、強いインフレーションが発生しました。このような経済不安の中で、金はインフレヘッジとして注目され、価格が急騰しました。
金取引の自由化
日本では、1973年4月に金の輸入が解禁され、自由化されました。これにより、国内での金取引が活発化し、金価格の上昇に拍車をかけました。
現在の経済状況との共通点
インフレに関しては、ロシアとウクライナの戦争により、石油や天然ガスなどのエネルギー価格、及び小麦やトウモロコシなどの穀物価格が大きく上昇しています。また、今後アメリカが関税政策を拡大することで、世界的に関税を課す動きが出てくることが想定され、輸入品価格の上昇により、さらなる物価上昇が起こりかねません。
取引の自由化に関しては、ビットコインETF(上場投資信託)の誕生で、これまで不安視されていたセキュリティリスクが大幅に軽減し、取引所および販売所の倒産リスクは無くなり(証券会社には、倒産しても資金が返還される制度がある)、税務処理も簡素化されますので、世界的にビットコイン取引が活発化していくことが予想されます。
このように、1970年代のゴールド・経済状況と、現在のビットコイン・経済状況は似ているところが多く、1970年代後半のゴールドのように、今後のビットコイン価格の上昇が期待できます。